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2月の関東が大雪の日に東京行ってきました~ホテルのキャンセル料について~

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1.大雪の日に

 2013年12月から入所いたしました、弁護士の大野智恵美です。
 
 少し前の話になってしまうのですが、去る2月8日に私用で東京に行きました。関東は、数十年ぶり大雪になると天気予報で話題になっていたのですが、好きなアーティストのライブが2月8日で、かなり前からチケットも取っていたので、絶対行きたい!と思い、場所は東京だし、まあ何とかなるだろうと、スニーカーで(荷物になるので)傘も持たずに、家を出ました。
 

 しかし、福岡空港に着くと、使用機材の遅れということで、予定の時間から1時間40分待ち・・・。ようやく乗り込んだ飛行機は、悪天候のために何
度も大きく上下に揺れました。さすがに、飛行機落ちるか
も・・・と、ひやっとしました。フライト中、飛行機が落ちて死亡したときの損害賠償とかどうなるのかなあ、ホテルも予約(ホテルでの受け付けの際にお金払う現地決済)していたのですが、たどり着けなかったら、泊まってないのにホテル代払わないといけないなあなどと考えていました。

 しかし、福岡空港に着くと、使用機材の遅れということで、予定の時間から1時間40分待ち・・・。ようやく乗り込んだ飛行機は、悪天候のために何度も大きく上下に揺れました。さすがに、飛行機落ちるかも・・・と、ひやっとしました。フライト中、飛行機が落ちて死亡したときの損害賠償とかどうなるのかなあ、ホテルも予約(ホテルでの受け付けの際にお金払う現地決済)していたのですが、たどり着けなかったら、泊まってないのにホテル代払わないといけないなあなどと考えていました。

 

2.ホテルのキャンセル料

 さて、これに関連してですが、予約サイトで、当日キャンセルすると、泊まってないのにホテルの宿泊代100%に相当する金額を支払わないといけないというのを良く目にします。これは、違約金についての定めになります。
予約をした段階で、宿泊するという契約(ホテル側は、泊まる場所を提供し、お客さんは宿泊する代金を支払う義務を負う)が成立します。

 契約が成立したら、解除ができる場合は、大まかにいいますと、①当事者の合意で解除する(合意解除)、②契約の不履行があって解除する(債務不履行解除)、③(売買契約や請負契約など)目的物に瑕疵があって、契約の目的が達成できないので解除する(瑕疵担保責任による解除)、④当事者の決めた解除権を行使する場合(約定解除)があります。

 予約サイトの表示は、“お客さんは、当日でもキャンセル(契約の解除)をしてもいいが、違約金として宿泊代の100%を払って下さい”というもので、④約定解除と考えられます。

 

3.消費者契約法について

 さて、宿泊してないのに宿泊代の100%に相当する金額を支払わないといけないなんて、許されるのでしょうか?

 お客さん(消費者)とホテル(事業者)の間の違約金の定めには、消費者契約法9条1号が適用されます。

 

 消費者契約法9条1号は、消費者が支払う損害賠償の額を予定する条項につき、「平均的な損害」を超える部分については無効と規定しています。つまり、「平均的な損害」を超える分の違約金は、払わなくてよいということです。

 では、宿泊代の100%に相当する金額は、「平均的な損害」になるのでしょうか?

 お客さんがホテルを予約すると、宿泊契約が成立し、ホテル側は、お客さんが指定した日に、宿泊するための場所を提供する義務を負います。ホテル側は義務を履行するため、お客さんが宿泊する日は、部屋をそのお客さんのために用意しています。それなのに、お客さんの都合で当日キャンセルするとなると、ホテル側は、飛び込みで他のお客さんが泊まってくれない限り、1泊分の料金相当額の損します。当日の空き状況などがインターネットで確認できますので、飛び込みのお客さんもいなくはないのですが、みなさん大体出張などの予定が入り次第、ホテル等を予約する人が多いと思うので、必ずしも飛び込みのお客さんがいるわけではないでしょう。そうすると、当日キャンセルの場合、宿泊料の100%が「平均的な損害」といえそうです。ですので、当日キャンセルの違約金の定めは、有効ということになります。

 これが、「当日キャンセルで、宿泊料の200%」となってくると、「平均的な損害」を超えると思われますので、超えた部分は、消費者契約法9条1号で無効となってきます。

 そして、消費者契約法は、消費者と事業者との契約に適用されますので、今回取り上げたホテルの宿泊契約のキャンセル料以外にも、英会話教室や専門学校、大学等の受講料・授業料をキャンセルしても返還しない条項などに消費者契約法9条1号が適用されます。

 

4.旅行の話に戻って

 話は戻りますが、2月8日は、無事に東京について、ライブまでは楽しんだのですが、予約してたホテルに行ってみたら、・・・なんと、停電していました!フロントで「照明はもちろん、お湯や水も出ず、暖房も使えません。料金は通常の半額ですが、どうしますか?」と言われました。夜には、積雪20cm程で、スニーカーなのに、雪の中に足首をすっぽり突っ込みながら、ホテルまで歩き回っていたので、足首までびちゃびちゃな状態でした。そんな状態なので、お風呂に入れないのはちょっときついな・・・と思い、ネットカフェの方がマシかなと判断して、一旦、そのホテルをキャンセルしました。ホテル側の、電気・水道等が使用できる宿泊場所を提供する債務が履行できないということで、合意解除です。

 しかし、その後、インターネットカフェを探したところ、雪で電車等が運休したらしく、帰宅困難者で、インターネッ
トカフェは5時間待ちの状態でした・・・。待っていたら、夜が明けてしまうので、仕方がなく来た道を戻り、さっきのホテルに行きました。私「さっきキャンセルしちゃったんですが、まだ空いてますか?汗」、フロントの方「空いてます。」というやりとりを経て、再度、宿泊契約を締結しました。日程が迫った時期にぎりぎりでホテルを予約したので、カプセルホテルしか予約できなかったのですが、狭いことが幸いして、意外と寒くなかったです。人間万事塞翁が馬という言葉を思い浮かべながら、真っ暗な中、カイロを握りしめて眠りました。

 翌日は、雪は止みましたが、空港までの電車や高速バスがすべて運休していました。翌日の仕事を休めないので、急遽、新幹線で東京から5時間掛けて福岡に帰り着きました(新幹線代2万3000余円なり・・・泣)。

 福岡県で生まれ育ち、大学4年間は熊本県で過ごし、その後再度、福岡県に戻ってきた私にとって、人生初の積雪20cmでした。大変な目に遭いましたが、とても濃い2日間で、いい思い出になりました。
 

当事務所の弁護士が書いたコラムです。ぜひご覧下さい。

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