ニュースレター

ニュースレター KabashimaLawJournal 2018年2月発行 Vol.15

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ベトナムホーチミン出張のご報告(弁護士 泊 祐樹)

■ベトナムホーチミン出張

1月21日から2泊3日で、当事務所の椛島、竹田、松﨑、泊の4名でベトナムホーチミン出張に行って参りました。

以下、今回の出張について、簡単にご報告させていただきます。

■工藤弁護士のお話

まずは、当事務所と提携していただいている、弁護士法人キャストのホーチミン支店にご挨拶に行き、現地の法制度等について講義をしていただきました。同支店には、2名のベトナム人弁護士がいる他、1名の日本人弁護士が駐在しています。それが、同支店の支店長を務める、工藤拓人弁護士です。

工藤弁護士はホーチミンに既に3年以上滞在しており、ベトナム進出を考えている日系中小企業に対して現地の市場や法制度についての説明を行うことはもちろん、ベトナム現地企業のM&Aベトナム進出後の法務や労務の支援など、あらゆる分野での支援を行っている、とのことです。

講義を受け、当たり前のことですが、日本とは全く異なる法的ルールがベトナムには存在し、常識が通じないことも多々あるということを再認識しました。改めて、「信用できる現地のルールで生きる人間」がいることの重要性を感じました。そういう存在を、工藤先生は目指しているそうです。

工藤先生には当事務所主催のセミナー(平成30年3月16日開催)にて、講師を務めていただき、ベトナムでの日系中小企業への支援の具体的な事例や、注意が必要な法制度などについてお話しいただく予定です。ご興味を持たれた方は、是非ともご参加をお願いいたします。

■ホーチミン市内視察

ホーチミン市内を視察して、真っ先に、そして移動中ずっと感じていたことは、「バイクが多い」「交通マナーがむちゃくちゃ」というものでした。しかし同時に、街は活気にあふれており、「これからどんどん発展していく街」という印象を受けました。

物価も安くご飯も日本人の口に合い、一年中温かく、夜景もきれいでした。出張をした我々4人は、すっかりホーチミンの魅力に捕らわれ、「この場所に事業展開をする中小企業の皆さんの力になりたい」との思いを強くして、帰国したのでした。

福岡から乗り継ぎをしても6時間強で行けるベトナム。皆さんも是非、足を運び、街の活気を感じてください。

大和ハウス工業株式会社 興梠一喜支店長インタビュー

■ 時代の変化への対応

泊(かばしま法律事務所所属弁護士)

貴社が設立されてから現在まで、世の中にどのような変化があり、それに対してどう対応してこられたのでしょうか。

興梠一喜支店長(大和ハウス工業株式会社久留米支店 支店長)

当社の1955年の設立から60年以上が経ちました。その間に、不動産事業は「量から質へ」と変化してきました。いわゆる高度経済成長期のスクラップアンドビルドの時代から、持続可能なもの・より良質なものが求められる時代になりました。

当社はそれに対応すべく、とにかく質にこだわり、腕のいい人材を確保すべく尽力しています。

久留米では、他のハウスメーカーがほとんど建売住宅を作らず、注文住宅ばかりとしてる中、当社は建売も積極的に行っています。これは、 「いい品質のものを、より安く」お客様に提供したい、との思いからです。建売住宅は、売れないと管理などのコストがかさみますが、まとめて建築ができたり、建築時期を調整できたりするため、注文住宅のものと比べて品質を落とすことなく値段を抑えることが出来ます。

いい品質のものが欲しいけど、できれば費用を抑えたい、というお客様の声に対応するため、当社は他のハウスメーカーとは違うことにも積極的に挑戦しています。

■苦労ややり甲斐

事業を展開されるに当たって、苦労されていることはございますか。

興梠支店長

腕のいい職人の確保には苦労しています。待遇の改善はもちろん、福岡支社とエリアをつなげて発注のばらつきを減らすことで当社を選んでもらうよう努力しています。

また、便利な都市部近郊に住みたいとのお客様が多くなり、人気のエリアの土地を確保することがご契約の大前提となってきています。これは他のハウスメーカーとしても同じ状況ですので、土地の確保には苦労する状況です。購入できそうな土地はないか、目を光らせておく必要があり、その調査にも苦労しています。

加えて、住宅や建築は、建てている途中をお客様にみせるもので、建てている途中も商品です。完成まで決して手を抜かず、いつお客様に見られても満足していただけるように、常にそのことを意識するように指導しています。

事業を展開されるに当たって、やり甲斐を感じるのはどのようなところでしょうか。

興梠支店長

大和ハウス久留米支店では、住宅・アパート・リフォームの三部門で事業を展開しています。

住宅事業では家族の夢の実現に携わることができること、アパート・リフォーム事業では、財産を守るための提案をしていけるということにやりがいを感じています。

また、久留米支店久留米住宅事業部は全国の大和ハウス82事業所中お客様満足度第1位という成果をあげることができました。

お客様満足度の向上には、営業・設計・工事・アフターの四部門の協力が必要で、久留米支店はこの協力が実現できたということですので、大変光栄に思っています。

■事業の展開

今後、貴社の事業はどのように展開していくのでしょうか。

興梠支店長

現在、大和ハウスは、100周年10兆円を目標として、国内のみならず、海外への事業展開にも力を入れております。売り上げの6割を国内、4割を海外で出す、ということを目標に、世界各国に支店を出しているところです。

また、ここ久留米について申し上げると、いい街並みを作ることを目標にしています。久留米ではマンションよりも戸建てが好まれる傾向にあります。分譲住宅を積極的に展開することにより、道が整理されたきれいで住みやすい街並みを創り上げることができるのです。これが活性化につながると思います。それが、働かせてもらっている久留米という街への恩返しになる、と考えていますので、今後も積極的に取り組んでいきたいと考えています。

■ 当事務所のサービス

当事務所で印象に残ったサービスなどがありましたら教えてください。

興梠支店長

会社の代表として答えなければならないというときに、その回答の内容について、法的にどのような点について注意したらよいか、ということを相談させていただいたことがあります。その際のアドバイスが的確で、とても参考になったことを覚えています。

また、日々の契約書のチェックなどもお願いしております。電話で簡単に法的な問題点や疑問点を相談させてもらってもいます。

自分たちだけではまとまらない、という話し合いについて、交渉を依頼している案件もあります。

■ 理念やこだわり

理念やこだわりをお聞かせ下さい。

興梠支店長

我々の仕事は販売して終わりではなく、一生のお付き合いであるという理念を持っています。

一生のお付き合いとは、購入されたお客様ご自身だけではなく、その子、孫の代までのお付き合いを大切にしていこうということです。

例えば、当社の営業担当者の中には、営業担当者の名前を冠した「○○会」と称した自分と担当したお客様らとの集まりを作り、食事会やバスツアーを企画したりして親睦を深めている、という者もいます。

最後に、本誌をご欄の皆様に何かメッセージがあればどうぞ。

興梠支店長

住宅、アパート、店舗、土地の活用について何かお困りごとがあれば、ぜひ相談していただければと思います。

 

弁護士雑記(自己紹介弁護士 松本 圭史

■ はじめに

平成29年12月より、かばしま法律事務所に入所しました松本圭史(まつもとけいし)と申します。

生まれは熊本県で、明善高校、福岡大学工学部建築学科を経て、福岡大学法科大学院を修了しました。司法試験合格後は福岡で司法修習を行い、ここ久留米の土地で弁護士としての第一歩を踏み出すことになりました。

■ 弁護士を志したきっかけ

私が弁護士を志したきっかけとして、特に大きな出来事があったわけではありませんでした。ただ振り返ると、小学校の卒業文集には「将来のゆめ」として「弁護士」と書いていました。 当時の記憶はさだかではないのですが、幼い頃から漠然とした憧れがあったのかもしれません。

高校では理系クラスだったのですが、当時流行っていたドラマの影響を受け、弁護士という職業に改めて興味を持ち、文系クラスに移りたいと願い出ました。しかし、私の浅はかな気持ちがバレバレだったのか、担任の先生に文系クラスへの移転を許してもらえませんでした。もっとも、当時は建築についても興味があったことから、建築学科に進学しました。

大学に進学した後は、建築交流会という建築学科の学生のみが参加するサークルに所属するなど建築学に魅了されていました。しかし、大学生活を送る中で、友人の借金、先輩の会社の倒産等、身近な人たちに起きた法的なトラブルに対して、相談を受けても何も力になれない、という経験をしました。そのような自分に不甲斐なさを感じることがあり、もし自分が弁護士になることができれば、このような人たちのなれるのではないかと思い、弁護士を志すようになりました。

■学生時代の取り組み

私は、中学時代にはサッカー部・陸上部・駅伝部、高校時代はサッカー部、大学時代は建築交流会というサークルに所属し、サークルの代表を務めてきました。

サークルでは大学から費用をもらい、期間限定で構内に簡易な休憩所を設けると

いうことになり、学生のみで計画・設計・施工まで行うという活動を行いました。様々な問題が生じ、辛いことも多々ありましたが、メンバー全員で力を合わせ無事に完成したときは達成感でいっぱいでした。

このような、リーダーシップを取り、自分の頭で考えて組織を動かし結果を出した経験を、弁護士の仕事にも積極的に生かしていきたいと考えております。

■ おわりに

弁護士としての生活が始まりましたが、困っている方の力になるという目標を達成するために、日々の勉強が大切であるとひしひしと感じております。

今後とも、ご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願いいたします。

 

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