解決事例 ~相続・遺言~

遺言書の効力

  「父が他界しました。父と同居している兄が父が書いた遺言があり、父の財産のほとんどが兄に相続する、と書かれていました。しかし父はここ5年くらい認知症を患っており、遺言の日付は4年前で、その当時は認知症が結構進んでいたと記憶しております。」 遺言書の効力が問題となる場合は、大きく分けて2つあります。   1つ目が、法に定められた形式を満たしているのか、という続きを読む >>

貸金庫の内容物について

  Q.亡くなった父が貸金庫を借りていました。相続人は、私と兄、妹がいます。兄とはうまくいっておらず10年以上音信不通です。 ①貸金庫の中を確認できますか? ②貸金庫の中のものを持ち出すことはできるでしょうか? ③貸金庫の中の現金のうち、法定相続分の三分の一を持ち出すことはできるでしょうか? 1 貸金庫とは 貸金庫の契約は銀行から、銀行が所有する施設の続きを読む >>

認知症と相続について

Q1 認知症の母がいます。父が亡くなって以来、母は長男夫婦と同居しています。どのようなことに気を付ければよいですか? A1 老いた親と兄妹の一人(例では長男)が同居している場合、兄妹が財産を管理していることがあります。母が亡くなり、相続になったときに長男の財産管理について、大きな問題とならないよう、注意すべきです。 兄弟と財産管理について話し合うことができる、財産状況を示してもらえるような続きを読む >>

相続財産の調査

  相続に争いがある場合はもちろん、争いがない場合にも相続財産がどこに何がどれだけあるのかを把握することは遺産分割の前提となります。 たとえ、相続人が1人で遺産分割の必要がない場合でも、被相続人(故人)にどのような財産、負債がないかわからない場合は、相続財産の調査が必要な場合があります。 1 相続財産の種類 財産は、プラスの財産とマイナスの財産(負債、借金)があり続きを読む >>

遺言執行者の権利義務

1遺言執行者の立場 遺言執行者は、遺言者に代わって、遺言の内容を実現するために必要な事務処理を執り行います。 遺言執行者は、必ずしも相続人の利益のために職務を行うものではありません。 例えば、事実婚の場合の妻は相続人ではありませんが、遺産の一部または全部を事実婚の妻に遺贈(遺言により財産の一部または全部を与えること)をした場合は、その結果相続人が相続する遺産が減少することになります。続きを読む >>

疎遠だった父親が死亡し、相続が発生したが、速やかに相続放棄を行い、認められた事例

事案の概要     依頼者と10年以上疎遠だった父親が亡くなり、財産状況が不明であったことから、被相続人の死亡から3か月以内に相続放棄の手続きを求めた事案。     結果 弁護士の方で必要書類を取り付け、これまでの事情を丁寧に説明した書面を提出したことで、速やかに相続放棄が認められました。   解決のポ続きを読む >>

疎遠な相手方に遺産分割調停を申し立て、代償分割を成立させた事例

事案の概要   自宅土地建物を所有していた亡姉の相続人の、代襲相続人である従兄(兄の子)に対し、遺産分割調停を申し立てた事案。   結果 固定資産評価額と同程度の代償金の支払いにより、調停を成立させた。   解決のポイント・解決までの流れ 兄は、従兄が3歳の時に離婚してたことにより、母親(兄の元妻)が親権者として育て、その後一度も兄と面会を続きを読む >>

遠隔地に居住する疎遠な親族との遺産分割協議を行った事例

事案の概要     遠隔地に居住する異母兄弟姉妹3名と代襲相続人の甥姪4名に遺産分割協議を申し出てた事案。   結果 無事、法定相続分での遺産分割が成立した。また、受取人が「法定相続人」となっている生命保険についても、法定相続分で受け取ることで合意した。   解決のポイント・解決までの流れ 疎遠な兄弟姉妹と甥姪の連絡先すらわ続きを読む >>

遠隔地に多数相続人がおり、期限まで1月しかなかった事例

事案の概要   判明しているだけでも200万円の負債があったが、相談を受けた時点で放棄の期限まで約1月、相続人が8人、うち5名は県外在住で1名は海外居住であった事案。   結果 弁護士が速やかに各相続人から必要書類を作成・入手したことにより、期限内に放棄の申述を行うことができ、無事受理された。 なお、放棄の期限の延伸、そのほかの方法で確実に放棄が認められ続きを読む >>

公益活動を行っているNPO法人への寄付を行う公正証書遺言の作成

事案の概要 子どもがいらっしゃらないご夫婦が、①配偶者に全財産を相続させる、②先立たれた場合または同時に亡くなった場合は、NPO法人へ寄付を行うことを希望され、公正証書での遺言を作成した事案。   結果 子どもがいない場合、法定相続では、両親(直系尊属)、相続発生前に両親が亡くなっている場合は、兄弟姉妹(相続発生前に兄弟姉妹が亡くなっている場合は、兄弟姉妹の子(甥、姪)))も続きを読む >>

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