ニュースレター

ニュースレター KabashimaLawJournal 2018年12月発行 Vol.18

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事務所設立30年目を迎えて(代表弁護士 椛島修)

1. 今年も遂に師走に入り、皆様も、毎日、  お忙しい日々をお送りのことと存じますが、皆様には日頃から、かばしま法律事務所が大変お世話になっておりまして、本当にありがとうございます。

2. さて、かばしま法律事務所は平成元年4月の設立以来、今年度は設立30年目の節目になりました。これも日頃から御愛顧いただいております、皆様のおかげであると感謝申し上げます。設立当初は弁護士1名、事務職1名の小さな事務所の出発でしたが、皆様のご支援のもと、少しずつ、事務所のスタッフも増えていき、現在は筑後地区では最も弁護士の多い法律事務所となりました。

3. ところで、設立以来、久留米を本拠に筑後・佐賀東部を中心に個人の方や企業をお客様として、いろんな分野の法的サービスを提供させていただいてきましたが、現在は諸分野の中から特に企業法務や相続、交通事故、さらには離婚など特に需要の多い4分野を専門分野化するため、地元の弁護士業界では稀な4つの担当委員会を編成し、専門知識やノウハウを集積させ、皆様に、これまで以上に質の高い法的サービスを提供していければと考えております。

4. さらに、数年前より中国の法律事務所と業務提携をしておりましたが、今年2月にはベトナムやミャンマーにも拠点を置く日本の法律事務所とも業務提携を結び、皆様の海外取引や進出を支援する体制を強化させました。今後も、他の東南アジア各国に拠点を有する内外の法律事務所と連携を広げたいと考えております。

5. 最後になりますが、以上のような体制で、来年は、2・3名の弁護士の増員も予定していますが、さらに質の高い専門的な法的サービスを提供させていただく所存でおりますので、どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

 

お客様感謝祭のご報告  (弁護士 福田康亮)

平成30年11月16日(金)に、久留米の翠香園ホテルにおいて、「かばしま法律事務所お客様感謝祭」を開催致しました。この催しは、今年で4回目となりますが、日頃お世話になっているお客様に、感謝の気持ちをお伝えするため、毎年この時期に実施させていただいております。特に今回は、当事務所の設立30周年記念ということもあり、総勢89名のお客様にお越し頂き、例年以上に盛大に行わせていただくことができました。

17時から講演会、18時30分から懇親会というスケジュールで執り行わせていただきました。

 

今回の感謝祭でも、まず講演会を執り行わせていただきました。講師を引き受けて下さったのは、特定非営利活動法人たんがくの樋口千惠子理事長です。

樋口理事長は、昭和大学医学部付属看護学校、神奈川県立看護教育大学校保健学科卒業され、看護師免許及び保健師免許を取得されました。その後京都西陣健康会堀川病院居宅療養部や北野町役場健康課、久留米市役所長寿介護課、久留米市保健所健康推進課等での勤務経験を経て、平成22年に特定非営利活動法人たんがくを設立し、以降同法人の理事長としてご活躍中です。今回の講演会では、「地域とともに生きるを支援 住み慣れた地域で高齢者の持てる力を生かすケア』”たんがく村を育てる会”の挑戦!」と題しまして、樋口理事長の理想とする事業について、その事業を行う上での心構えや実際の活動等の具体的なお話をしていただきましたので、簡単にではございますが、以下ではその講演内容についてご報告させていただきます。

 

NPO法人たんがくは、現在、家族と共に介護し、本人に安心安全にその方らしく生き抜いてもらう環境を提供する場として、病院でも施設でもない、第2の我が家としての役割を果たしたい、という企業理念から、地域に根ざした事業を展開しています。

医療技術の進歩や家族形態の変化に伴い、地域における組織力が低下し、これにより、現在、地域や自分の家で暮らし続けることができない高齢者が増加しています。法人名である「たんがく」は、日本のそのような現状の中で、自分らしく生ききるためのケアのできる場所を作り、「わいわい、がやがや」語り合う場にしたいという願いを込めて、名付けられました(「たんがく(田楽)」とは、八女地方周辺の方言で「蛙」を意味します)。

ご講演の中では、介護士が食事を嫌がる高齢者に対し、栄養摂取の方法として注射ではなく食事にこだわり、工夫をして少しずつ食事をしてもらえるようになったエピソードや、行事で干し柿を作る際に、ある高齢者のアドバイスでより美味しいものができ、その方が自身も役に立てるのだと実感できたというエピソード、ある高齢者が死期が迫った高齢者に対し「またお会いしましょう」と言ってくれたことで安らかに逝くことができ、家族からも感謝されたというエピソードなど、樋口理事長が目にしてきた施設内での多くのエピソードをお話しいただきました。このような経験を通じて、「なんかここ、ほっとするよね」と言われるような信頼できる専門家による安心・安全な環境や、「あんたがおってくれてよかった」とお互いの存在を認め合うことのできるコミュニティづくりを、地域の方と一緒になって作っていくことを目標にしておられます。

 

そこで、医療機関、福祉施設、行政機関、研究機関、社会福祉協議会など様々な団体と連携を取り、「たんがくの家」の事業を行っております。その中でも、学校との連携が難しかったとのことで、若者に興味を少しでも興味をもらうために、学校帰りの学生を呼び止めるためにアイスを配り引き込むなど樋口理事長自らが行い、結果、若者の出入りが増え、高齢者にエネルギーを与えることができました。

たんがくが行っている事業は、現行制度にはない独自の事業であり、それ故の苦労や達成感、地域の中での存在意義があり、業種を問わず事業展開を行う方の参考となるものであり、ご出席いただいた皆様も真剣に耳を傾けておられました。

講演会の後は、会場を移し、懇親会を開催させていただきました。懇親会では、集合写真の撮影、鏡開き、長期間顧問契約締結企業様の表彰、当事務所の弁護士紹介、 提携士業様のご紹介、マジックショー、豪華賞品が当たる抽選会を行わせていただきました。

表彰では、当事務所と26年もの間、顧問契約を締結して頂いております株式会社ブリヂストン様に、感謝の気持ちをお伝えすることが出来ました。

昨年始めて実施させていただき好評であった抽選会を、今年も実施させて頂きました。くじを引いて当選された方15名に賞品をお渡しさせていただきました。なお、今回は、設立30周年を記念して当事務所の記念品クオカードも出席いただいた皆様全員にお配りしており、こちらも大変ご好評をいただきました。

抽選会の後、お客様の発展を願う万歳三唱を行い、大盛況のうちに幕を閉じることができました。

ご出席頂きました皆様、改めましてありがとうございました。少しでも皆様への感謝の気持ちが伝わったのであれば幸いに思います。弁護士一同、皆様と事件のことだけでなく何気ない会話で歓談することができ、大変うれしく思いました。

今回都合が合わず出席頂けなかった皆様、来年もお客様感謝祭を開催させて頂く予定にしておりますので、是非ともご参加下さい。

本年も終わりを迎えようとしておりますが、どうか皆様、平成が終わり新たな時代を迎える2019年も、変わらぬお付き合いをさせていただきたく存じます。どうぞよろしくお願いいたします。

 

弁護士雑記(九弁連大会弁護士 今村衣里

■今回の弁護士雑記では、今年10月に開催された九州弁護士会連合会定期大会についてご報告させていただきます。

■九州弁護士会連合会は、九州にある8つの弁護士会で構成される弁護士会の団体で、1年に1回、3日間にわたって定期大会を開催しており、総会、各種スポーツ大会、シンポジウム、懇親会など様々なイベントが行われています(ちなみに、弁護士の間では九州弁護士会連合会による定期大会の略として「九弁連大会」と呼ばれています。)。今年の九弁連大会は、18年ぶりに久留米市で開催されました。そのため、弊所所属弁護士をはじめ、筑後地域に籍をおく弁護士は、1年以上前から準備に奔走してきました。大会期間中にご協力いただいた企業の皆様におかれましては心より感謝申し上げます。

開催地の弁護士は、大会運営のため、それぞれに役割が割り当てられることになるのですが、私はシンポジウム班に配属され、弊所の福田弁護士と共に大会宣言案の草案作りを担当させていただきました。

今年のシンポジウムは、未来志向の明るい話題をということで「主権者教育」がテーマになりました。主権者教育は、選挙権年齢や成人年齢が満18歳以上に引き下げられたことに伴い、改めて注目されている分野で、文部科学省でも平成27年11月に「主権者教育の推進に関する検討チーム」を設置し、各種推進方策を検討・実行しているところになります。

大会宣言というのは、ざっくりいうと、九弁連が「今後も主権者教育の推進のために頑張ります!」みたいなことを対外的に宣言するものなのですが、大会宣言が承認されるためには、大先輩方で構成される九弁連理事会の承認を経た後、九弁連総会で多数の賛成を得ることが必要となります。

昨年8月に初稿を作成して以降、個性の強い九州各県の諸先生方にもみに揉まれ、各種団体間の調整を行い、遠くは指宿まで大会宣言案の趣旨説明に行ってきました(指宿には始発で向かって昼過ぎには戻る

という滞在時間1時間弱の弾丸旅行でした…)。途中、本当に完成するのだろうか…最終稿はいったい第何稿やら…と不安と絶望を感じていましたが、諸先輩方に支えられ、最終的には大変素晴らしい宣言案ができたと自負しております(残念ながら、最終稿では我々が作った初稿は跡形もなく修正されております…ハハハ…!)。

宣言案は無事に承認され、現在、九弁連のホームページで公開中ですので、我々の血と汗の結晶をご一読いただけると幸いです。

■今回のシンポジウムは弁護士向けのものでしたが、弁護士会の活動には一般市民向けの企画も多数ご用意しております。皆様も機会があればぜひご参加いただければと思います。

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